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2026.02.13

Part3 欧州事業を支える海外駐在員の仕事とは

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特集:ニチレイロジグループ、欧州進出の道のりを辿る

Part3 欧州事業を支える海外駐在員の仕事とは

オランダ・ロッテルダムへの進出を皮切りに、欧州で各社がそれぞれの強みを生かしながら事業を拡大してきたニチレイロジグループ。
それらを牽引してきたのが、日本と海外各社の橋渡し役となって欧州各社の事業成長を支援する駐在員の存在です。
海外駐在員の仕事は、新しい業務を立ち上げることも多いので、「時に白いキャンバスに絵を描くような、そんなワクワクした気持ちになる」と長年オランダに駐在してきたニチレイロジグループの羽津は言います。
今回は、そんな駐在員のお仕事をご紹介します。

ニチレイロジグループの欧州事業を担う事業会社について紐解く【Part2 グローバル物流の舞台裏。46カ国をつなぐ、主要7社】もチェック!

日本と現地の架け橋となり、事業成長をサポート

ニチレイロジグループは、1988年のオランダ・ロッテルダムへの進出以降、海外事業を拡大し続けてきました。

ニチレイロジグループの海外事業の売上のうち、「欧州事業」が占める割合は、9割近くにも及びます。

(2025年3月31日現在)

出典: ニチレイロジグループ2024年度事業報告会資料

この欧州事業を統括・推進するのが、現地で働く駐在員です。

では一体、駐在員たちは現地でどのような役割を担っているのでしょうか。
駐在員の仕事内容を紐解いていきましょう。

解説するのは…

プロフィール画像

ニチレイロジグループ本社
海外事業推進部
アドバイザー

羽津元之

経歴:2007年入社。2008年から2014年と2020年から2025年にオランダに駐在し、2025年7月に帰国。現在は海外事業推進部のアドバイザーとして、現地のフォローや若手人財の育成にも携わる。前職でもオランダ赴任を経験しており、オランダ在住歴は26年。


私たち海外駐在員は、欧州各社業績・事業のモニタリングや欧州事業全体としての中長期の成長戦略を描くことが主な役割で、各社と密にコミュニケーションを取りながら事業を進めています。

欧州全体として持続的な事業成長を実現させるため、日本と現地との架け橋となって、現地のM&Aやグループ間での横の連携などをサポートします。

駐在員にとっては「現地に赴いて自分の目で確かめること」も大切です。
欧州各社への訪問・モニタリングはもちろん、食品分野での市場調査や現地で好まれる食、各国の景気状況なども随時チェックし、事業戦略に反映させています。

他にも、ホテルやレストラン向けのお客様が多いフランスのGodfroy社では、現状把握のため、実際にお客としてお店に伺ってお食事をいただくこともあります。

とはいえ、これもあくまで調査の一環なので、単においしいものを食べに行っているわけではないですよ(笑)。

白いキャンバスに絵を描くような、挑戦の日々

駐在員としてニチレイロジグループの未開拓エリアに出向き、そこで事業を構築するのは、まるで白いキャンバスに絵を描くようなものだと私は思います。

私自身、ニチレイロジグループの2021年イギリス冷蔵庫会社の買収前から英国フォワーディング会社のM&Aなどに携わってきましたが、異国の地で一から事業を築き上げていく過程は、非常にワクワクさせられるものでしたね。

また、欧州と一口に言ってもたくさんの国があり、ビジネスマナーも価値観もそれぞれ異なります。

その違いを汲み取りながら、その土地にあったコミュニケーションを取ることは、もちろん大変ではありますが、駐在員の仕事の最も面白いところでもあると感じています。

日本から訪れたスタッフとも交流を図る駐在員たち

オランダで築いた日系企業としての信頼

「ヨーロッパへの玄関口」とも呼ばれるオランダには、ニチレイロジグループをはじめ、多くの日系企業が進出しています。

実際に、日本が海外に投資している累計額を見てみると、オランダはアメリカに次いで2位※。つまり、それだけ日本にとってオランダは重要なパートナーでもあるのです。

一方、オランダの関係当局にとって重要なポイントが、「日系企業がどれほど雇用を創出しているか」ということ。
中でもニチレイロジグループは、オランダで雇用を多く生み出している企業の一つ。
オランダでの雇用創出の多い日系企業として、現地の政府や行政機関とも良い関係を築けています。

※出典:ジェトロ「日本の直接投資統計(国際収支ベース、ネット、フロー)国・地域別 長期データ」

「私自身、オランダの国王とお会いして、日系企業がオランダで事業を続ける上での課題などを共有・議論したこともありました。駐在員でなければなかなか体験できない、貴重な機会だったなと感じます」と話す羽津

海外事業のさらなる拡大に向けて

欧州をはじめとした海外事業は、ニチレイロジグループの成長戦略における重要な柱の一つです。この海外事業を今後も拡大していくために、これからもやれることはたくさんあると思います。

例えば、欧州のうち未進出のエリアを一つひとつ開拓し、そのピースを埋めていく。
欧州全体としてより機能的な組織づくりを行うなど、これからも新たな挑戦を続けていきたいと考えています。

読者の皆さんには、そんな私たち駐在員の仕事に、ぜひ少しでも興味を持ってもらえたらうれしいです。

そして最後に、社員の方でも就活生の方でも、もし駐在員の仕事に興味のある方がいれば、思い切って手を挙げてみてください。
きっと、行ってみなければ分からないことがたくさんありますよ!

オランダ駐在を経験した羽津(画像右)と、佐野(画像左/現ニチレイロジグループ本社 経営企画部)。

「欧州では、駐在員同士も同じフロアにいるので、お互いの様子は日頃から見えている状況です。言うなれば、異国の地で長く生活する上での“同志”のような感覚でしょうか」「家族ぐるみの付き合いになり、休日に一緒に出かけることもありますよね」と語り合う

こぼれ話

現地に訪れた際にぜひ行ってみていただきたいのが、「キューケンホフ公園」です。4月中旬から5月初旬にかけて、地平線が見えるほどの広々とした敷地に、約700万株のチューリップが咲き誇ります。その風景はまさに圧巻です!

オランダは乳製品のおいしい国であり、ゴーダやエダムなどのチーズはよく知られています。またフライドポテトも絶品で、これらをつまみにビールを飲むのは最高ですね。ただオランダは一度に食べるフライドポテトの量が日本とは段違いで、丼みたいな容器いっぱいに山盛りポテトが出てくるので、頼まれる際は胃もたれにお気をつけくださいね(笑)。

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