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2024.07.01

Part1
“ずっと”冷やし続けるってどういうこと?

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特集:簡単なようで簡単じゃない、“ずっと冷たい物流”の守り方

Part1
“ずっと”冷やし続けるってどういうこと?

全国各地・世界各国で採れた食材が、近所のスーパーに並んでいるのは…。
さまざまな食材をおいしく、安心して食べることができるのは…。
私たちの食を支えているのは「冷やしながら運ぶ地道な努力」だってこと、知っていましたか?

おいしさの裏には「冷たい!」がある?

当たり前だと思っていませんか?

暑い日に食べる、キンキンに冷えたアイスクリーム。
新鮮でみずみずしい、野菜や果物。
遠く離れた海で獲れたマグロ。

おいしい食べ物を、1年を通じて安心して食べることができる。
これ、実は簡単なことではないんです。

皆さんがご家庭で冷蔵庫や冷凍庫を使うように、運ぶ過程においても食品それぞれに適した低い温度で“ずっと”冷やし続ける必要があります。

なぜ、“ずっと”冷やし続けることは簡単ではないのでしょうか?

ピンチ! 温度変化から商品を守り切れ!

生産地から消費者のもとまで、適切な温度で冷やしながら運ぶ物流ネットワークのことを「コールドチェーン(低温物流)」と呼びます。

「コールドチェーン(低温物流)」の中でも、こんなシーンでは “ずっと”冷やし続けるための工夫が必要です。

──冷蔵倉庫内で保管するとき

コールドチェーン(低温物流)をつなぐ要となっているのが、全国各地に点在する冷蔵倉庫です。

この冷蔵倉庫は、冷凍/冷蔵機能を持った保管庫です。

冷凍食品はこの部屋へ、野菜はまた別の部屋へといったように、それぞれ商品の適正保管温度に対応した保管庫へ運び込み、出荷の時を待ちます。

商品が冷蔵倉庫に到着しても、気は抜けません。
保管庫内の温度が常に一定となるよう管理し続けることや、保管庫への入出庫の際には短時間で移動させることなど、倉庫の中では細心の注意を払っています。

──トラックから商品を積み下ろしする時

物流センターに到着したトラックは、接車バースと呼ばれる搬出入口に停車して、商品を荷下ろしします。

この時、冷蔵倉庫内に外気が侵入することをできるだけ防がなくてはなりません。
なぜなら、外気が侵入すると冷蔵倉庫内の温度が上昇し、商品が溶けたり、品質が損なわれたりしてしまう可能性があるからです。

トラックは形状・サイズがさまざまあることなどから、物流センターでは接車バースと荷台を密着させて外気や風雨などの侵入を防ぐ「ドックシェルター」と呼ばれる装置を設置したり、連結部分の隙間を毛布などで埋めたりと、さまざまな工夫をして外気の侵入を最小限にしています。

──複数の拠点を経由するとき

生産地から消費者の元に届くまで、複数の物流センターを経由して届けられます。

コールドチェーン(低温物流)の中には、先にご紹介したシーンのように、温度変化から商品を守るために気をつけなくてはならないポイントが各所にあります。

商品を守り、安全・安心な食を支えるために。
物流センターでの保管はもちろんのこと、トラックでの輸送など、各現場で適切な温度を保ち続けるためのさまざまな工夫と努力が続けられています。

“ずっと”冷やし続ける物流で、あなたの食を支えます!

どの拠点、どのシーンでも適切な温度を保ち、“ずっと”冷やし続ける。
コールドチェーン(低温物流)の最前線で続けられるさまざまな努力によって、私たちの豊かな食は成り立っています。

この「コールドチェーン(低温物流)」を得意分野としているのが、ニチレイロジグループです。
国内では、コールドチェーン(低温物流)にまつわる3つの事業を手がけています。

❶DC事業

冷蔵倉庫で食品を低温下で保管する保管事業。DC(ディストリビューションセンター:在庫保管型センター)の倉庫内で、適切な温度を保ち、お客様のご要望に合わせて必要数を入出庫する

❷輸配送事業

長距離輸送と、各地域の主要都市を中心としたエリア内の集荷・配送を行う地域内配送を組み合わせ、適切な温度を保ったまま運ぶ

❸リテール(TC)事業

TC(トランスファーセンター:通過型センター)では、複数の仕入れ先から納品される生鮮品・チルド商材などを集約、仕分けして効率よく配送する

3つの事業の他にも、
・物流センターでの低温設備の設計・施工や保守管理を担うエンジニアリング事業
・低温物流に最適化した独自のITインフラを整える情報システム
・物流戦略の企画立案や、より良い物流の構築をサポートする3PL事業
・ノウハウを活かし海外でコールドチェーンを展開する海外事業
など、低温物流をあらゆる点から支えています。

冷蔵倉庫設備能力において、国内シェアはNo. 1。
ニチレイロジグループはコールドチェーン(低温物流)の広い範囲で知見・ノウハウを持っているため、それらを適切に組み合わせることで、荷主様のニーズに応える最適な低温物流サービスを提供できるのです。

【Part2 氷点下の倉庫では何が行われている⁉︎】では、ニチレイロジグループのDC事業、低温物流に特化した保管型物流センターの裏側をご紹介します!

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