ニチレイグループのイノベーション活動として、コレステロールフリーを実現する「みらいくら」の事業化に取り組んできた、髙田率いるプロジェクトメンバー。
テスト販売に向けて、いくらや筋子の生産を担うニチレイフレッシュのグループ会社、フレッシュまるいちに協力を依頼し、生産に取り組んだ奮闘の日々をお聞きしました。
「みらいくら」誕生のきっかけやその魅力は、【Part2 高脂血症や魚卵アレルギーの方でも安心して食べられる、「みらいくら」ができました】をチェック!
テスト販売に向けて、生産ライン構築に挑む
2022年8月。
髙田は3カ月後のテスト販売で使用する「みらいくら」の試作品をつくるために、生産部のメンバーと共に、当時 福島県にあったフレッシュまるいちの小名浜工場へ向かいました。
ここで行われたのは、工場の生産ラインの構築。つまり、研究機関で実現した「みらいくら」の理想の粒の形を、工場の生産ラインでも再現できるようにすること。その難しさを、当時、小名浜工場で生産ライン構築に携わった高木がこう振り返ります。

フレッシュまるいち
小名浜工場
製造主任※
高木 雅斗
※開発当時。現在はフレッシュまるいちの協力工場であるサンフーズ気仙沼にて勤務。

高木
普段はいくらや筋子の生産に携わっているのですが、こうした新商品の生産に挑戦するのは今回が初めてでした。もちろん大変なこともありましたが、いつもとは違った商品づくりに新鮮味を感じながらワクワクした気持ちで取り組むことができました。
その後、2023年3月の小名浜工場の閉鎖に伴い、若松工場が生産を引き継ぐことに。その生産を引き継いだ若松工場でも、生産ラインの構築ではさまざまな試行錯誤があったと言います。

フレッシュまるいち
若松工場
製造主任
永松 洋平

永松
ノズルの改良を重ね、量産化へ
「みらいくら」は、魚卵アレルギーの方も気にせず食べられる食品。当然、魚卵商品を扱う工場で製造する上では、1時間以上かけて部品やパーツを丁寧に洗浄し、入念な検査をした上で使用しています。
若松工場では、量産化にも取り組んでいると永松は語ります。

永松

「これから『みらいくら』の魅力をもっと広めていきたい」と永松は未来を見据えました。
言語化できない食の価値を届ける
「みらいくら」の味付けは、工場が普段生産しているいくらの味付け(調味液)のノウハウが生かされています。今回の「みらいくら」の事業化についても、工場や研究施設、開発部署、販売ルートなどの必要なリソースが、ニチレイグループに備わっていたことも大きな要因だと振り返る髙田。お互いの顔を見ながら議論・調整を重ねることで、より食品としての価値を高めることができました。
さらに「みらいくら」の次なる挑戦に向けて、髙田はこう意気込みます。

髙田
現在の「みらいくら」の賞味期限は製造後91日。
髙田は「将来的には『みらいくら』の冷凍化も視野に入れています。そしてニチレイグループ全体としてもこうした活動を広げていきたいです」と野望を燃やしました。

現在、「みらいくら」はECサイトのみご購入が可能です。
購入はこちらから
今回ご紹介した「みらいくら」をはじめとしたコレステロールフリー食品の魅力は【Part1 豊かな食を健康に楽しむ コレステロールとの付き合い方】でご紹介しています。ぜひご覧ください。