Part2では、「養鶏の未来を守りたい」という思いから、ノウハウのない養鶏に挑戦したニチレイフレッシュの試行錯誤の道のりをお伝えしました。
Part3では、岩手県の農業にある変化をもたらした、『純和鶏®️』の飼料へのこだわりについてお伝えします。
飼料自給率に貢献したい。こだわりが地域の課題解決の糸口に
ニチレイフレッシュが『純和鶏』の養鶏に取り組み始めた当時、養鶏場のある岩手県洋野町や近隣の軽米町では、米の生産調整によっていくつもの休耕田が発生していました。それに伴って、農家の数も減少傾向に。地域産業の衰退が危惧されていました。
また『純和鶏』が食べている飼料も、ある悩みを抱えていました。
一般的に養鶏ではとうもろこし、大豆かす、マイロ(飼料用の穀物でモロコシの一種)など、飼料の大部分は穀物類が占めています。そしてそのほとんどは、海外からの輸入に頼っているというのが現状です。
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「純国産の鶏を育てているニチレイフレッシュとして、輸入に頼らない飼料を使いたい」。農場のメンバーの中ではそんな思いが湧いていたのです。
こうした悩みの中で目をつけたのは、養鶏場がある岩手県洋野町のお隣、軽米町に広がる田んぼでした。
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休耕田に、再び稲穂が輝いた日
近隣の田んぼで栽培いただいた飼料米をニチレイフレッシュが買い取ることで、地域産業が再び潤い、ニチレイフレッシュとしても輸入に頼らない飼料調達を実現できます。
この地域循環の生産システム「飼料米プロジェクト」を実現するために、JA新いわて(新岩手農業協同組合)様にもご協力いただき、2009年から洋野町・軽米町の稲作農家とニチレイフレッシュファームの間で毎年契約を結び、飼料米の調達を行っています。
実は、養鶏場では日々大量の鶏ふんが発生します。鶏ふんは産業廃棄物として処分しなければならず、手間とコストの原因となっていました。
そこで、『純和鶏』の鶏ふんを有機質肥料へ加工し、稲作に使っていただくことにしました。『純和鶏』を起点にニチレイフレッシュと地域がつながる循環型の生産サイクルが誕生したのです。
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初年度となった2009年は軽米町にて25ヘクタールに作付けし、約100トンの飼料米を収穫しました。作付け面積は年々増加しており、休耕田は再び稲穂を実らせています。現在では軽米町と洋野町、合わせて340ヘクタール、東京ドーム約73個分の広さで約1,900トンの飼料米を栽培いただいています。
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この循環型の生産サイクルは、『純和鶏』の大きな魅力となりました。商品企画を担当する北川は、お米を飼料に配合するメリットをこう語ります。
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北川
廃校となった地元の小学校の建物を飼料米の保存に活用したり、洋野町や軽米町で開催されるお祭りにて地域の皆さんに『純和鶏』を味わっていただくなど、ニチレイフレッシュと地域とのつながりはますます深まっています。
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時代を先取ることで、食卓を守る
地域の雇用や産業にも貢献した「飼料米プロジェクト」の反響は大きく、2020年10月には「持続可能性に配慮した鶏肉」として特色JAS認証を受けました。
これは国産鶏種の普及を目的に制定された、生産資源の持続性やアニマルウェルフェアなどを考慮している鶏卵・鶏肉を対象としたJAS規格。鶏肉としては国内第1号の認可となりました。
スーパー・小売店・生協への営業を担当した濵﨑は言います。
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濵﨑
『純和鶏』の魅力を、もっと多くの人に伝えたい――そして、ニチレイフレッシュは2020年、海を飛び越えてある挑戦をしました。
【Part4 そして『純和鶏®️』は、世界が認めた鶏肉に】でご紹介します!
鶏肉担当社員のこぼれ話
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北川
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濵﨑
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